十津川

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滝川

月瀬口から十津川温泉行の村営バスに乗った。奈良交通が運営する急行新宮行ではなく、あくまでも地域の人々が利用する脚代わりを利用してみたかった。運転手に村役場まで行きたい旨を告げると、次の特急に乗った方がよいといわれた。このバスだとまっすぐ行かず、国道から分岐する村道を経由し時間がかかるためである。しかし到着時刻が同じくらいならいろいろな大字を見て回れて好都合である。

村営バスには近くの――おそらく上野地中学校であろう――中学生が2名乗っていた。携帯をいじるわけでもなく、それぞれ黙って外の景色を見ている。
運転手は、まるで誰も乗っていないかのようにエンジン音を響かせながら進んでいく。料金表が次々とロールされていき、停留所を知らせる案内の自動音声がむなしく聞こえてくる。
1人は風屋を過ぎて、その先の村道に入り、滝川で降りた。距離にして14km、時間にして約30分の場所から通っている。バスは奥里まで路線としてあるが、国道と違ってさらに奥地である。できたばかりの国道はこのような感じだったのであろうか。映画『萌の朱雀』の舞台である平雄地区と似ていた。

後で調べてわかったことであるが、十津川村の中学校については統合があったようで、私が十津川を訪れたちょうど数日後、上野地中学校では閉校式が行われており、平成24年度からは十津川中学校にて授業が行われることになっていた。災害の影響で2学期は役場近くの小原中学校で授業を行っており、落ち着くまもなく再び学舎が変わることになった。

滝川をゆくバス車内
滝川をゆくバス車内
(撮影:2012年3月15日)